エントレ

普段はエンジニアとして働くNSCA-CPT持ちのパーソナルトレーナーが身体づくりと栄養について解説します。

体内でエネルギーを作るシステム"糖新生"とは?

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私たちの身体は毎日の食事からエネルギーを得て活動しています。

しかし、生活していると食事から得られるエネルギーだけで身体に必要なエネルギーを全てまかないきれるとは限りません。

例えば、食事をする時間がなかったり、体調が悪かったり、単純に食べる食事量が少なかったり、そんな時はエネルギーが不足してしまいます。

エネルギーが不足すると身体はどうするか?

実は、体内のシステムを使ってエネルギーを合成します。

今回は体内でエネルギーとなる糖を合成するシステム"糖新生"について解説します。

糖新生とは?

糖新生とは身体にあるいくつかの成分を材料にブドウ糖グルコース)を体内で生成する、という身体が持つシステムの事をいいます。

糖新生は身体に取り込まれる糖のエネルギー量が少ないほど活発になり最大で80g程度のブドウ糖が1日で合成できると言われています。

この働きがあることによって身体に糖のエネルギーが不足していたとしても補うことが可能です。

 

糖新生の材料

糖新生ブドウ糖を合成するために身体が材料とする成分は4つあります。

身体の状態や栄養摂取の状態によって利用する材料の比率が変わるわけではなく、それぞれの材料には上限があります。

 

①乳酸

たんぱく質アミノ酸

③グリセロール(中性脂肪

④ケトン体

 

4つの中でダイエットや筋トレに特に関わるのは②、③です。

②のたんぱく質というのは筋肉から取り出されたアミノ酸のことで、筋肉からアミノ酸が取り出される際、筋肉は分解されます。

つまり、筋肉が減ってしまいます。

これは筋トレで筋肉を大きくしようとしている人にとっては避けなければならない状態です。

そのため、身体を大きくしようとする人にとってたんぱく質と同様に糖のエネルギーを摂ることは重要になります。

③のグリセロールというのは脂肪由来の成分で中性脂肪から取り出されます。

脂肪のままでは糖新生の材料にはなりませんが、グリセロールの状態で糖新生として利用可能になります。

グリセロールが取り出されることによって脂肪が分解されるので、脂肪が減っていきます。

これはダイエット(減量)をする人にとっては朗報です。

 

ただし、糖新生のシステムは③だけ活発にするといったことはできないので身体を大きくしようとしている人は糖新生が起きないようにしっかりと栄養摂取しておきたいところです。

逆に体型をを気にせずとにかく体重を減らしたいという方の場合は糖新生を活発にすることで身体は筋肉や脂肪をガンガン分解するので効率的な方法と言えそうです。

 

糖新生が活発になる条件は?

糖新生を活発にするには身体に取り入れる糖質の量を抑える必要があります。

何g以下にすると作用し始める、といった働きではないので減らせば減らすほど活発になります。

ただし、冒頭でも解説した通り1日で80g分の分解が限界ですのでそれ以上働きが加速することはありません。

 

なぜ糖新生が必要なのか?

人の身体でエネルギーとして使える成分は糖質の他にも糖新生の原料になる乳酸やケトン体があることがわかっています。

なぜ糖新生のようなシステムで無理やり糖エネルギーを合成するのでしょうか?

それは糖質しかエネルギーとして利用できない機関や物質が身体にあるからです。

身体を構成する物質で糖質を唯一のエネルギー源している重要なものでは赤血球があります。 

ご存知の通り、赤血球は血液として身体中を巡って生命を維持する様々な働きをしています。

赤血球を動かすエネルギーがなくなるは生命の危機とも言えます。

さすがにそれはマズイので糖質がエネルギーとして摂取されていなくても最低限体内で合成されるシステムが身体には備わっているというわけなんですね。

 

まとめ

今回は体内でエネルギーを創り出す糖新生について解説しました。

簡単にまとめると、

 

糖新生は筋肉や脂肪由来の成分などからブドウ糖を合成する身体が持つシステム

・摂取する糖質の量が少ないと糖新生の働きは活発になる

・筋肉や脂肪が分解されてしまうのでとにかく体重を減らしたい人には特に有効

 

ダイエットや筋トレにも関わる内容ですが、身体が持つ重要なシステムでもあるのでしっかりと理解して普段の生活に生かしていきたい内容でもあります。

 

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