当ブログの記事を読んでいただいている皆さんの中にはダイエットはしていないけど健康管理のために普段から摂取カロリーや消費カロリー(カロリー収支)を気にしているという方もいらっしゃると思います。
摂取カロリーは製品のパッケージにカロリー表示されていたりネットで調べると簡単に分かります。
しかし、消費カロリーについてはパッと計算しづらくカロリー収支を管理するのに苦労している方も多いのではないでしょうか?
継続して同じ運動をしている場合はメンテナンスカロリーの計算でも十分だと思いますが、色々なアクティビティをしていたり日によって運動強度が大きく異なる場合には計算が狂ってくる場合があります。
メンテナンスカロリーによるカロリー収支の計算方法については別記事でまとめていますのでご参照ください。
あわせて読みたい:体型維持に必要なカロリー、メンテナンスカロリーとは?
アクティビティやその日の活動で消費カロリーが大きくばらつく場合には個別で計算していくのがより正確なカロリー収支を計算できます。
そこで役立つのが厚生労働省が定めたMETsという運動強度を示す単位です。
METsを活用することで色々な活動を個別に消費カロリーを求めることができて1日で消費したカロリーをより正確にに算出できます。
ダイエットやボディメイクする場合も当然有効なので、この記事を読んでMETsについて理解を深めましょう!
METsとは?
METsとは「Metabolic equivalents」の略で安静時の状態を1として色々な活動や運動が安静時の何倍のカロリーを消費するのかを表す運動単位を指します。
様々な活動に対して設定されているので"この活動をしたけど消費カロリーが計算できない!"ということはまずありません。
仮に行った活動そのもののMETsが記載されていなくても近い活動はあるはずなのでそこからおおよそのMETsは導き出せるはずです。
厚生労働省が設定したMETsの一覧はこちらから確認できます。
改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」国立健康栄養研究所 2012年
例えば家でアイロンがけをする(1.8METs)といったように運動以外のあらゆる活動もMETsには設定されています。
早めのジョギング(7.0METs)やバスケットボール(7.0METs)のようにきつさが違いそうなスポーツでもMETs換算すると同じ強度というものもあります。
これはMETsの消費カロリーが1時間あたりの消費カロリーで計算されるためでジョギングは1時間一定のペースで継続できますがバスケットボールは運動強度に波があり1時間あたりでみると平均はジョギング程度とみなされているためです。
消費カロリーの算出方法
METsを使った具体的な消費カロリーの算出方法を解説します。
計算式は以下のようになります。
消費カロリー(kcal) = 1.05 x METs x 時間(h) x 体重(kg)
1.05は係数です。
運動時間は1時間を単位とするので何分やったかしか記録していない場合は60で割ればOKです。
計算例をいくつかだしてみます、体重は筆者の体重95㎏を用います。
計算例①:通勤で1時間自転車に乗った時(6.8METs)
1.05 x 6.8(METs) x 1(h) x 95(kg) = 678.3kcal
計算例②:全力に近い速度でクロールを10分間泳いだ時(10.0METs)
1.05 x 10.0(METs) x 10/60(min) x95(kg) = 166.25kcal
このように実際に行った活動と時間から消費カロリーを簡単に計算できます。
メンテナンスカロリーのように運動強度でまとめて計算してもある程度の正確さはでますがMETsを用いた消費カロリー計算と基礎代謝の計算を合わせることでより正確な1日の消費カロリーを計算できます。
まとめ
今回は運動強度を示す単位METsについて解説しました。
簡単にまとめると、
・METsは色々な活動の運動強度を示す単位(安静時を1とする)
・METsをつかった行った活動の消費カロリーを簡単に算出可能
・活動事に消費カロリーを計算できるので1日の消費カロリーをより正確に算出できるのでダイエットやボディメイクにも役立つ
筆者もメンテナンスカロリーの計算と合わせてMETsによる消費カロリーの計算をすることで摂取カロリーを計算するときの参考にしています。
自分で健康管理や身体管理をしたい場合是非活用してほしい指標です!
「エントレ」ではダイエットを含む身体づくりに関する相談をお受けしています。
お問い合わせはお問い合わせフォームまたはTwitterアカウントへDMやリプライでも受け付けております。
NSCA-CPTトレーナーである筆者が丁寧に対応させていただきます。
まずはお気軽にご連絡ください。