エントレ

普段はエンジニアとして働くNSCA-CPT持ちのパーソナルトレーナーが身体づくりと栄養について解説します。

怪我をした時の応急処置PRICEを理解して怪我のダメージを軽減しよう

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皆さんの中でスポーツ中に怪我をしたことのある方、結構いるんじゃないでしょうか?

怪我と一括りにしてしまうと範囲が大きすぎるかもしれませんが全く怪我をしたことがないという方は少ないと思います。

 

では、怪我をしたときどのように対処(治療)したか覚えていますか?

怪我の程度にもよりますがその場で応急処置をしたうえで軽い怪我ならスポーツを続行したり、重い怪我ならスポーツを中断して病院で診察を受けたりして対処したと思います。

今回の記事でお話ししたいのは怪我をしたその場で行った応急処置についてです。

 

スポーツによって起きる怪我の種類は様々ですが打撲、捻挫、といった怪我が多いのではないかと思います。

この他にも裂傷(切り傷)といった外部出血性の怪我も含まれてくるかと思います。

怪我をしたとき正しい応急処置ができているという自信は皆さんにはありますか?

 

筆者はバスケットボールを趣味として続けていますが捻挫、突き指を受傷する人はよく見ます。

その場に筆者がいればその場にある器具で的確に応急処置はできます。

しかし、そうでない場合、応急処置をしっかりと行わなかったために怪我が重症化して復帰に時間がかかったり怪我が癖になる方が多くみられます。

 

怪我も病気と同じで初期治療が非常に重要です。

応急処置を的確に行うだけで怪我からの復帰が早まるだけでなく怪我前のレベルに戻す時間も短くて済みます。

今回はスポーツ時の怪我に対する正しい応急処置の知識を解説したいと思います。

応急処置の重要性 

正しい応急処置について解説する前に応急処置の重要性についてまずは説明していきたいと思います。

スポーツを行う上で怪我というのは避けては通れないものであり、うまく付き合っていかないとスポーツ以外の場面でも影響を及ぼす可能性があります。

 

記事の冒頭でも説明しましたが怪我をした際の応急処置が的確に行われたどうかで怪我からの復帰しやすさが大きく左右されます

復帰のしやすさというのは、怪我が早く治るかどうか、だけでなく治った後怪我前の競技レベルに戻れるかどうか、また、同じ怪我を繰り返しやすい状態(怪我の癖)にならないようにできるかどうかも含みます。

 

怪我をした直後の対処の仕方でそこまで変わるのか?と思われるかもしれませんが、怪我をした直後というのは身体も怪我に対応するために色々な反応を示します。

その中には怪我を早く・的確に治そうとしたとき良くない反応も含まれるため応急処置でその反応を抑えることが必要になります。

 

ですので、応急処置が怪我の治りやすさを左右する重要なコトというのは覚えておいて損は全くありません。

 

応急処置の基本の考え方”PRICE”

それでは肝心の応急処置の基本的な考え方について解説していきます。

応急処置の基本は5つの要素から成り立っていて、それぞれの英語の頭文字をとってPRICEと呼ばれています。

以前はPがなくRICEと呼ばれていましたが、最近はPの要素が加わってPRICEと呼ばれています。

 

それぞれの要素は次のようになっています。

 

Protection(保護)

1つ目はProtection(保護)です。

怪我をしたときその場で応急処置にあたれるかと言えばそうではない場合が多いと思います。

少なからず治療しやすい場所へ移動して応急処置することになると思います。

怪我をした部分を固定具やパッドなどを使って保護することで移動の際怪我した部分を稼働させてしまったり、ぶつけたりして二次損傷を起こさないようにします。

 

Rest(安静)

2つ目はRest(安静)です。

最初の保護にも繋がりますが、怪我をしているのに動かしたりぶつけたりすると怪我が重症化してしまいます。

軽傷で済んだはずの怪我が重症化してしまったら嫌ですよね?

安静にすることで二次損傷を防ぐようにします。

 

Ice(冷却)

3つ目はIce(冷却)です。

打撲や捻挫では患部が腫れたり、炎症によって熱をもったりまします。

この体の反応は患部を保護するための身体の自然な反応ですが、過度に進むと逆に怪我の治りが遅くなってしまいます。

これらを抑えることで必要以上に症状進まないようにします。

 

Compression(圧迫)

4つ目はCompression(圧迫)です。

怪我の程度によって大きな腫れがが予想される場合は適度な圧迫を加えることで血流を抑制し腫れを抑えます。

このとき怪我の患部は腫れようと内側から圧迫してくるので応急処置で行う外からの圧迫は強く行ってはいけません。

 

Elevation(挙上)

5つ目はElevation(挙上)です。

怪我した部分を心臓よりも高く上げることで血流を抑制して腫れや炎症を抑えます。

医療機関での治療ができるまでは基挙上し続けるのが理想です。

 

PRICEは順番通り並んでいる

以上5つの要素が応急処置で行うべき内容です。

このPRICEは実施するべき順番の通りに並んでいるので、どうやってやればいいか忘れた!という場合も落ち着いてPRICEと思い出してみましょう。

慣れてくると怪我をしたとき自然とPRICEを実施できるようになりますよ!

 

応急処置はあくまで応急処置

応急処置の重要性やPRICEの内容について解説してきましたが、応急処置はあくまで応急処置です。

怪我の程度にもよりますが、怪我をして応急処置が完了したら早期にスポーツ専門医を受診することをオススメします。

 

せっかく応急処置を的確に行って重症化を防いでもその後の治療が適切でないと結局復帰に時間がかかったり怪我の癖がついてしまうので本末転倒です。

怪我については自己判断せず医師の診断を仰ぐのがベストです。

 

PRICEが実施できない怪我もある

PRICEの考え方は幅広い怪我に対して有効な応急処置の方法ですが、PRICEが実施できない怪我もあります。

それは、ショック状態や意識消失(失神)、頭部や頸部(首)の外傷、大量出血を伴う外傷、脱臼が疑われる場合などです。

これらの怪我は無闇に動かしたりせずすぐに救急搬送する必要があるレベルの怪我になります。

 

並んだ怪我の概要を見てもらえれば分かりますが素人が明らかに手を出してはいけないレベルの怪我にPRICEは通じません

また、PRICEが実施できる怪我の場合でも的確に実施できない場合は救急連絡して指示を仰ぐことなども有効です。

救急車を呼ぶかどうかはその内容から判断してもらえるはずです。

 

最近はPOLICEという考え方も

応急処置の考え方PRICEについて解説しましたが、実は最近ではPRICEのR(安静)の部分について、より怪我からの復帰を早めるには安静ではなくて最適な負荷(Optimal Loading)が必要であるという概念が広まってきています。

これはアスリート向けに広まりつつある考え方で、より早期に怪我から復帰させたいならば患部に対して早めに最適な負荷をかけて組織修復を促す、というものです。

 

POLICEの考え方は怪我をした直後の応急処置という部分から怪我の予後についての考え方まで広がってきているので私たちが普段行う応急処置としては広まらないかもしれません。

そんな考え方もあるんだという余談でした。

 

まとめ

 今回は応急処置の基本の考え方PRICEについて解説しました。

簡単にまとめると、

 

・応急処置の基本の考え方はPRICE

・PRICEは、保護・安静・冷却・圧迫・挙上の5つの要素の頭文字

・PRICEの順番に実施することで応急処置が完了する

・PRICEはあくまで応急処置なのでその後スポーツ専門医を受診すること

・意識がない場合などPRICEが実施できない怪我もある

 

スポーツをするうえで避けては通れない怪我ですが、こうした知識をしっかり理解しておくことでうまく付き合っていきたいですね。

PRICEの考え方を理解して楽しいスポーツライフを送っていただければと思います!

 

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