エントレ

普段はエンジニアとして働くNSCA-CPT持ちのパーソナルトレーナーが身体づくりと栄養について解説します。

競技・トレーニングにおける"バランス良く"の意味を考える

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皆さん筋トレしてますか?

筋トレに限らず"バランスよく"という言葉を聞くことがあると思います。

 

運動の場面において、皆さんは"バランスよく"という言葉を聞いてどのような印象を持ちますか?

恐らく多くの方が左右または前後に均等にエクササイズするのが、バランスよく、という意味と捉えてるのではないでしょうか。

 

もちろん均等に行うこともバランスよく行うという意味で1つの解答となります。

しかし、競技パフォーマンス向上や身体機能向上という観点ではバランスよくという意味が少し異なってきます。

 

今回はトレーニング観点での"バランスが良い"とはどういうことなのか解説していきたいと思います。 

そもそも人間はアンバランス(非対称)

当たり前の話ですが私たちの身体はぴったり左右対称でも前後対称でもありません。

前後は理解できるけど、左右は対称では?と感じる方もいると思いますが、腕や脚の長さ・肩の高さなど綺麗に左右対称の方はまずいません。

 

極めつけは内臓です。

外からは見えませんがが私たちの身体を構成する内臓は左右非対称に構成されているため厳密に左右対称は身体の構造上ありえないというわけです。

 

しかし、私たちが普段活動する中で自分の身体が左右非対称・前後非対称であるという自覚はほとんどないと思います。 

なぜなら私たちには脳を中心とした調整器官が備わっているためこのアンバランスさ込みで均等を保つように身体が働いているからです。

 

機械なら対称であるべき部分が対称でないと不具合を起こしますが身体の調整機能は非常に優秀で私たちの身体はほとんど本人に不具合を感じさせません。

さすがに極端に差が出ている場合は調整しきれず身体の不調や競技パフォーマンスの低下といった症状がでますが、それぐらい身体の調整器官はよくできています。

 

身体の歪みが意識される場面

普段の生活では調整器官の働きが優秀なので身体の非対称性をほとんど感じない私たちですが、スポーツやトレーニングの場面ではそうはいきません。

様々な場面で左右の差、前後の差を感じます。

 

極端な例で解説していきたいと思います。

スポーツ競技の場面でいえばボールを投げたり蹴ったりするときの利き手(足)があげられます。

 

利き手では強く速く投げられるボールも反対の手では投げるフォームもままならない、そういう方が多いと思います。

テニスなどのラケットスポーツで左右のフォアハンドまたはバックハンドの威力が全然違うというのもその一例です。

 

レーニングの場面で言えばダンベルアームカールを行うと右腕と左腕でMAX重量が違う、あるいは同じ重量でトレーニングすると左右の腕で疲労感が違う、といった例があげられます。

下肢のトレーニングで言えばスクワットではわからないけどランジでは左右でやりやすさが違う、といった具合です。

 

このようなアンバランスさは身体を動かす感覚があるかどうかも関係してくるので厳密には筋力や骨格の非対称だけで差がでてくるわけではありませんが例として説明に使いました。

こういった非対称性については読者の中でも思い当たる節は少なからずあると思います。

 

普段の生活では利き手などによって不具合を感じることは少ないですが、スポーツやトレーニングの場面ではハッキリと差を感じることになります。

 

競技によっては非対称性を強調することがバランスの良さに繋がる

野球のような捕球や投球動作が強調される球技やテニスやバドミントンのようなラケットスポーツでは左右の非対称性はあえて強調されます。

イメージはつきやすいと思いますが野球の投手でいえば左右両方でそこそこの投球ができる投手よりも左右どちらかで飛びぬけたレベルで投球ができる方が重宝されますね。

 

非対称性が強調されやすい競技では通常は利き手(利き足)の方が能力が高いことが多いので能力を高い方を鍛える=利き手(足)の練習となることが殆どだと思います。

そのため、野球などのようなスポーツでは利き手・利き足で発揮できるスキルを向上させるように非対称にトレーニングをすることが"バランス良く"という意味に繋がります。

 

ただし、利き手・利き足のみトレーニングすることは身体の非対称性が進行することになり身体はどんどんアンバランスになっていきます。

アンバランスな身体で競技を続けると普段の生活以外にも徐々に影響(デメリット)がでてくることがあります。

 

アンバランスな身体で競技を行うデメリット

では、身体がアンバランスな状態でスポーツやトレーニングをしているとどのような不具合(デメリット)があるでしょうか?

細かく見るといくつもデメリットがありますが大きなデメリットの1つとして不調になりやすいことが挙げられると思います。

 

ここで不調というのは怪我をしやすくなったり疲労の回復が遅くなったり、競技中のパフォーマンスを高い状態で維持することができない、といった症状です。 

特に怪我や疲労といった健康状態が上向かないことは慢性的な競技パフォーマンス低下にも繋がっていくのでしっかりと対策したいところです。

 

レーニングや練習は続けているのになぜか結果が付いてこない、怪我が増えた、試合後の疲労を引きずりやすいと感じる場合、トレーニング内容や休息の仕方を見直すとともに身体がアンバランスな状態にないかをチェックすることが必要かもしれません。

具体的な対策方法は身体の状態や行う競技によってアプローチが変わるので一概には書けませんが、そういったこともあると意識するだけで解決までの期間短縮ができることは間違いないでしょう。

 

対称性が求められる競技では

非対称性を強調される競技について書くと今度は対称性が強調される競技についても気になってきます。

厳密に対称性が求められる競技はあまり多くないと思いますが筆者のやっているバスケは対称性のスキルを強く求められる競技だと思います。

 

バスケで言えばパス・ドリブル・シュートいずれのスキルも左右どちらでも同じ強さ・精密さでできる方が相手は嫌なのは間違いありません。

極端な話、ドリブルが利き手しかできないオフェンスの選手に対応するディフェンスは利き手側だけを重点的に守ればいいのでとても楽です。

 

こうした事態を避けるには左右同じようにトレーニングするのではなく、弱点となる弱い方を重点的にトレーニングすることが"バランス良く"という意味に繋がります。

この他にも体操や水泳など球技以外でも対称性が重視される競技は多くあります。

 

苦手・弱い部分を鍛えるのはモチベーション的にも辛い部分があると思いますが競技側がそうしたスキルを求めている以上は向上のためには頑張って取り組む必要があります。

 

バランス良くの意味

ここまでの内容を読んでもうお気づきだと思いますが"バランス良く"という言葉の中身は個人個人でバラバラです。

レーニングの観点では求められるスキルなどに合わせて調整していくことが”バランス良く” の答えになります。

 

競技によって求めてくるスキルは対称だったり非対称だったり様々ですが、競技に対する理解を深めることでより高いパフォーマンスを発揮できるようになれるでしょう。

筆者のようにトレーナー目線ではそうした点も考慮してトレーニングプログラムを構築します。

 

しかし、実際にトレーニングをする皆さんの意識が高ければ成果はより高く、より早く得られるでしょう。

 

まとめ

今回はバランス良くという意味について筆者なりの考えをまとめてみました。

言語化が難しい部分もあるので例ばかりで例えましたが四字熟語でいえば十人十色という言葉ピッタリくると思います。

 

この記事を通して自分にとってのバランスについて考えていただくきっかけになればと思います。

もちろん迷ってしまった場合は筆者たちトレーナーがお手伝いしますよ!

 

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